[本]美味しい方程式 / 野崎洋光
「美味しい方程式」は、奈良巧さんに教えてもらった本で、
「分とく山」という和食のお店の野崎洋光さんが書かれた本です。
「料理は素材を食べるもの。調味料を食べるものではありません。」
と書かれているように、素材をおいしく味わうためのレシピがあります。
それだけでは、ただのレシピ本となってしまいますが、この本はそうではありません。
まず、出汁のとり方の説明からはじまります。
この本でいう出汁は、昆布とかつお節を使ったものです。
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さっそくこの本の通りに出汁をとってみたところ、
出汁だけでもおいしくてびっくりしました!
今までお手軽な「だしの素」を使っていました。
しかも、よくわかっていないので、量もテキトウでした。
この本では、この出汁をベースに薄口醤油とみりんを加えた、
「八・一出汁」(出汁:薄口醤油:みりん=8:1:1)
というものがでてきます。
これを作ってホウレン草のおひたしを作ってみたら、これまたおいしい。
初めて薄口醤油を買ってみてよかったと思いました。
この本では、こういった「割合」を「方程式」としていくつも紹介してあります。
明日は友達とBBQに行くことになっています。
BBQでは火をおこしたりする準備の間は何も食べられないと思い、
何か持って行こうと、出汁を取って煮物を作ってみました。
がんもどきと人参と鶏肉を「八・一出汁」で煮ただけです。
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味見を兼ねて、残り汁に出汁をプラスしてうどんにしました。
出汁のうまみがあって、薄味でもおいしかったです。
この本は文章もよいですが、白地に黒い字と写真の見せ方が写真集のようです。
写真の配置や、大きい字と小さい字の組み合わせ、
こういうところにもバランス(方程式?)が感じられます。
簡単なレシピから料理屋クラスの難しいものまでありますが、
出汁のとり方を覚えて、いくつかのレシピが作れればよいような気がします。
あとは、写真集として飾っておきましょう(笑)