[本]ウェブで政治を動かす! / 津田大介
Twitterで有名な津田大介さんの最新刊を読みました。
最近はテレビで見ることも多くなったので知っている人も多いと思います。
この本は「3年間の集大成」というだけあって内容が幅広くて深いです。
まず「政治」に興味を持てない若者が多いことの指摘からはじまります。
メディアが「政局」ばかりとりあげて「政策」がわかりづらいことは、
今回の選挙を見ていてもその通りだと思いました。
今までの事例やその時のインタビューなども含めた解説も書かれているので、
読んでいると「なるほど、そうだったのか」ということがたくさん出てきます。
私も最近まで政治に興味がない人だったので、知らない名前がよく出てきましたが。
現在の政治の問題点、現時点でのTwitterを含めたウェブの有効性などを解説したあと、
今後のウェブはどうなっていくべきか、などなどいろいろと書かれています。
読んでいて思ったのが、タイトルに「ウェブで政治を動かす!」とありますが、
その主語は津田大介さんではなく、「(自分たちが)ウェブで政治を動かす!」
ということなのかな、と思いました。
また、本の中では国内・海外で行われている「サービス」が紹介してあります。
その中で興味があったのは英国の「You Choose」と呼ばれるサービスです。
これは、公開されている行政データを元にシュミレーションできるものです。
予算がスライドバーで動かせ、ある予算を減らすと、どんなサービスが悪くなるか
が表示されるので、代わりに住民税を増やさないといけない、となったりします。
これは「本物のデータを元にシュミレーションしている」というのがすごいと思いました。
今回この本はKindleの電子書籍で買いました。
もともと読むのが遅いのと、仕事場に電子機器を持ち込むのがNGなのもあって、
読み終わるまでに時間がかかりましたが、予定通り選挙の投票前には読み終えました。
今回の選挙が終わったからと気を抜いたりしないで、
本書で書かれているように「政治を日常化する」必要があると感じました。
まずは、今まで以上に政治家や専門家のツイートに目を通して行こうと思います。