[本]直感力 / 羽生善治

私の中では将棋のプロといったら羽生さんしかわかりません。

私が小さいころから、羽生さんが「すごい」というのをテレビで見てきました。

そして、今になってもまだ「すごい」と言われ続けています。

そのヒントがあるのではないかと思い、この本を買いました。

 

いろいろな経験を元に、無意識に生み出されるものが直感だとあります。

つまり、経験がなくては直感も働かないということだと思います。

本には、羽生さんが思う経験を積むために意識することなどが書かれています。

 

頭の中がいっぱいいっぱいだと何も生まれてこないので、

あえて「考えない」時間を意識的に作ることが大切だともあります。

 

考えたり、考えなかったり。

覚えたり、忘れたり。

がんばったり、がんばらなかったり。

あきらめなかったり、あきらめたり。

 

普通に考えると反対だと思えることはたくさんあります。

そのときどきでどちらかを選択していくことが経験にになり、

それが蓄積されていくと直感力が鍛えられるんじゃないかと私は思います。

 

と、そういうことを考えさせられるいい本でした。

 

私は子供のころにお父さんとよく本将棋をやっていました。

他の兄弟は誰もやらないし、友達でも本将棋をやる人はほとんどいなかったと思います。

将棋と言ったら本将棋なのに、みんなはだいたい山崩しだったような気がします。

 

この本で気になった部分を引用します。

 

「初心者は、アマチュア六級に六枚落ち(飛車・角行・桂馬二枚・香車二枚を落とす)でも勝てない。」

 

まさか、こんなにレベルが違いすぎるものだとは思っていませんでした。

しかも段でもなく級の中の最低の六級の人にこんなにとは。。。

 

長い間やっていないので、久しぶりに本将棋をやりたいと思いました。

 

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