[五反田微学校]奈良巧「花粉症緊急講座」
今日は奈良巧さんの五反田微学校「花粉症緊急講座」に参加してきました。
場所は五反田コワーキングスペース「Pao」です。
ちょうどスギ花粉のシーズンなのでしっかりと正しい知識を学んできました。
奈良巧さんは医者ではないので、厚生労働省が出している情報と、
「鼻アレルギー診療ガイドライン2013」をベースにわかりやすく説明してくれました。
まずは「民間療法」と「医療」はどう違うのか。
民間療法は、基本的には「個人の感想」である。
それに対して、医療は、二重盲検法などで「効く」と判断されたもの。
では、民間療法がダメだというと、そうではない。
その人が行った民間療法で、効いていて症状がよくなっているなら問題はない。
問題があるのは、症状がちゃんとよくなっていないのに、
「民間療法をやっているから医者には行かない」
ということが問題。
鼻アレルギーに関して、漢方薬の中で「行うことを強く推奨」されているのは「小青龍湯」のみ。
もちろん、他のことについては「葛根湯」なども効果があるとされています。
ここまでのポイントとしては「医者にかかりましょう」です。
次は医者が出す薬にはどんなものがあるのか。
大きく分けると3種類。
1 抗ヒスタミン ・・・ 症状を抑える、個人差が大きい
2 ステロイド ・・・ 症状を出なくする
3 その他
ステロイドと聞くと、副作用がすごいと思いがちだが、
全身に広がる飲み薬に比べると、点鼻薬や点眼薬のようにピンポイントなのは副作用も少ない。
いまの点鼻薬は、1年間使用しても副作用はほとんどないとされている。
抗ヒスタミン剤は今は「第二世代の後期」のものが中心。
それぞれの効果や眠気などの特徴をまとめたのが上の表。
とはいっても、抗ヒスタミン剤は「個人差が大きい」ため、全員がこうとは限らない。
そこでおすすめなのが「お薬手帳」で、処方されて使用した結果を蓄積していくことで、
効果と副作用などが自分に合う薬が見つかるまで、消去法で見つけることができる。
お医者さんに「この薬で様子を見ましょう」と言われたら、本当に様子見なので、
「合わないと思ったら医者に合わないと言って別の薬に変えてもらう」ことが大切。
目薬にも3段階あり、効果が強ければ副作用がある可能性も高い。
ステロイド > 抗ヒスタミン > インタール
ステロイドの中では、「フルメトロン」が他のステロイドに比べて緑内障になるリスクは低い。
今は「第二世代後期の抗ヒスタミン剤+ステロイドの点鼻薬(点眼薬)」が基本ということでした。
今日は主に「対処療法」の話でしたが、
今シーズンは間に合わないけど根本的に治す「舌下免疫療法」の説明も少しあり、
マスクやメガネやうがいの効果や、妊婦さんについてなどの話もありました。
いま花粉症の人がこれを読んで何か行動することで、花粉症がよくなったらうれしいです。
まだ花粉症ではない人は「マスクをすることで新たに花粉症になるリスクを抑える」そうですよ。
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